研究に関する情報
所属 / 職名 : 岩手大学大学院 工学研究科 フロンティア材料機能工学専攻 教授
専 門 : 機械工学 // トライボロジー・機械加工・機械材料・金型製造プロセス
トライボロジーは摩擦・摩耗・潤滑に関する学問であり,金属の摩耗機構を中心に研究
最近の研究テーマ (研究室のホームページを参照 http://www.mech.iwate-u.ac.jp/~iwabuchi/)
1 |
フレッティング(Fretting)摩耗の環境依存性:フレッティングは通常100μm以下の微小往復すべり振幅下での摩耗現象であり,「機械の靴擦れ」と言える.大気中はもとより,大気中高温(〜700℃),真空中,極低温(〜4K),腐食環境中での挙動を調べる.特に摩擦で生成された酸化物の挙動に興味 |
2 |
極低温硬さ計の開発と材料の極低温硬さ測定:4K〜室温までの構造材料(SUS304などのステンレス鋼,銅合金,樹脂材料)の硬さを測定するビッカース型の極低温硬さ計を世界で初めて開発し,その特性を調べている |
3 |
腐食摩耗の電気化学的測定と複合電解研磨の開発:動的腐食現象とみなし,電気化学的に摩耗挙動を考察.摩擦で露出する新生面の腐食速度を電位急変法により評価している.また,この原理を利用して電解研磨技術を開発中 |
4 |
超硬合金金型の摩耗機構:NEDOの「地域コンソーシアム研究開発:次世代金型製造プロセスの研究開発」(岩渕がプロジェクトリーダー)にて担当.硬いWC超硬合金の摩耗機構をCoの散逸から検討中 |
関与したプロジェクト
・地域コンソーシアム「次世代金型製造プロセスに関する研究開発」(1996〜1998)
(PL)
・地域コンソーシアム「小型減速器IT機器用減速装置の開発」(2002〜)
・地域コンソーシアム「テーラーメイド医療向け臨床DNAチップの製造技術開発」(2003〜)
(PL)
・NEDO「低摩擦損失高効率駆動機器のための材料表面制御技術の開発事業」(2002〜)
(PL)
主な共同研究
1 |
平成12年度 |
和田工業(株)山田工場 |
次世代精密プレス加工金型技術に関する研究 |
2 |
平成12年度 |
ヒロセ電機(株) |
精密小型金型の表面仕上げに関する研究 |
3 |
平成12年度 |
東北日本電気(株) |
電気接点の接触に関する研究 |
4 |
平成13年度 |
(有)富士工業、(有)サンアイ精機、
(有)フェニックス |
次世代精密プレス加工技術に関する研究 |
5 |
平成13年度 |
アルプス電気(株)システム事業部 |
超小型部品の成形・加工技術に関する調査研究 |
6 |
平成14年度 |
(有)富士工業、(有)サンアイ精機、
(有)フェニックス |
次世代精密プレス加工技術に関する研究 |
7 |
平成14年度 |
アルプス電気(株)システム事業部 |
超小型部品の成形・加工技術に関する調査研究 |
8 |
平成14年度 |
金属系材料研究開発センター |
低摩擦損失高効率駆動機器のための材料表面制御技術の開発 |
9 |
平成14年度 |
NECトーキン岩手(株) |
電子部品のトライボロジーに関する研究 |
10 |
平成15年度 |
(財)金属系材料研究開発センター |
低摩擦損失高効率駆動機器のための材料表面制御技術の開発 |
11 |
平成15年度 |
(株)富士工業、(財)さんりく基金 |
次世代精密プレス加工技術に関する研究 |
12 |
平成15年度 |
(株)アイカムス・ラボ |
小型減速装置用すべり軸受の研究 |
13 |
平成16年度 |
(財)金属系材料研究開発センター |
低摩擦損失高効率駆動機器のための材料表面制御技術の開発 |
14 |
平成16年度 |
(株)アイカムス・ラボ |
次世代マイクロメカニズムの開発 |
|